今年から映画祭実行委員会に参加している、鹿児島大学農学部3年の春来(はるき)です。
今日は大学生の視点から、オーガニックについて書いてみます。
大学生になって一人暮らしをするようになり、日々、自炊をしています。食べる時が一番幸せな人で、料理も好きです。特に野菜が大好きなのです。
今でこそ、オーガニックに共感して、有機野菜を買うことが多い私ですが、それまでは特にこだわりなく買っていました。
ある人参を手に取るまでは。
大学2年生のある日、私は、直売所で何の気なしに人参を買いました。
その人参が、
すっっごく!!!美味しかったんです!!!!
全然味が違う! 生でかじると、更によくわかります。
普段買うスーパーの人参と、こんなにも違いがあるものなのか!と驚愕しました。
その人参は、鹿児島で有機農業をされている園山農園さんのものでした。
私のオーガニックの入り口はここからでした。
オーガニックへの入り口って様々だと思います。私は、一本の人参から始まりました。
そこから、農作業を手伝わせてもらったり、農家さんの想いを聞いたり、本を読んだり、講義で学んだりするうちに、
「ああ、オーガニックって素敵だなあ。」
と考えるようになったわけです。
オーガニックは、化学的に合成された肥料や農薬を使いません。そのことは、自然環境と、人の健康を守ることにつながります。
オーガニックを選択することによって、環境が守れて、大切な人の健康を守れるって、サイコーじゃん!!って思いました。
平和で、素敵な考え方だなぁ〜と。
正直に言うと、それまではオーガニックって、金持ちのマダムが買うものだと思っていたのです…恥ずかしながら…
高そうだし、なんだか近寄りがたく感じていました。
でも、そんなことは全くないと感じるようになりました。
農薬を使わないから手間がかかる分、値段は少し高く感じるかもしれません。でも、その値段が正常なんだと思います。スーパーの安売り競争に慣れている私達だから、高く感じるのではないのかな?
残念ながら、オーガニックは日本では手に入りにくい。扱っているお店は限られます。幸運なことに、私は有機食品店“地球畑”さんが家の近くにあるので、気軽に毎日でも買えますが、多くの人が手に入れにくいのが現状だと思ってます。そこが一番の問題だと考えています。
オーガニック先進国である欧米は、ふつうのスーパーで買えるそうです。スタッフ仲間の石川さんからカリフォルニアの一般的なスーパーの写真も見せてもらいました。


いいよなぁ。
多様な食のかたちがあっていいと考えています。オーガニックだから絶対美味しいわけではないと思うし、オーガニックを押し付ける気持ちもありません。
ただ、
オーガニックが少数派から普通になること。
私達の、選択肢のひとつになること。
それってすごくいいなぁ、と最近考えているのです。
私のオーガニックへの入り口は、一本の人参が導いてくれました。
オーガニック映画祭も、きっとその入り口になると思います。
心に響く映画、日常とつなげるイベント。
お越しいただけること、スタッフ一同楽しみにお待ちしています。
【オーガニック・有機農業について、わかりやすくまとまっているページのご紹介】
▼「オーガニック」と「無農薬野菜」と「有機栽培」の違いがわかりやすいページ
「オーガニック」と「無農薬野菜」と「有機栽培」の違いは? – マイナビ農業 - https://agri.mynavi.jp/2017_08_01_1054/
▼日本の有機農業の現状(国内の農地のわずか0.23%)と背景
有機ってなに? 有機野菜は、なぜ広がらない? | 大地を守る会| - http://www.daichi-m.co.jp/foodreport/3619/
農水省「国内における有機JASほ場の面積」 - http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-78.pdf
▼より詳しく知りたい方向けの詳細情報
オーガニック、有機の意味、無農薬との違い、有機農法、有機肥料|Q&Aページ - http://www.jona-japan.org/qa/